AVのタイトルを見ていると目につく「初セル」「セル解禁」の文字。
最近、AVを見始めた若い方にはなんのことやら意味がわからないのではないでしょうか。
そんなわけで、「初セル」「セル解禁」を解説します。
まず、もともとAV(アダルトビデオ)は、ビデオデッキとビデオテープで見られてました。
ビデオデッキってのはこういうの。
ビデオテープはこれ。
で、エッチなビデオテープを TSUTAYA などでレンタルしてシコシコしていたわけです。これがいわゆるレンタルビデオ。
いっぽうで、レンタルビデオではなくて、販売されるビデオテープも存在していました。この販売されるビデオテープは「セルビデオ」と言われ「レンタルビデオ」とは区別されていました。
レンタルには流通しないセルだけの作品も販売されるようになります。そして、セルビデオはもともと1万円以上で売られていましたが、徐々に値段が下がり3000円程度で売られるようになります。
レンタルビデオとセルビデオの違い
もっとも大きな違いは、セルビデオは日本映像倫理審査機構(ビデ倫)を通さないという特徴があります。
ビデ倫を通さないから、モザイクが小さいわけです。ヘアーや肛門がしっかり見えているわけです。また、過激なプレイも可能になります。
同じAVでも、レンタルとセルではモザイク処理が全然違います。
つまり「セル解禁」ていうのは、日本映像倫理審査機構に加盟しているメーカーの単体女優が、セルビデオメーカーと契約して初めて出す作品なのです。だから、言い換えれば、その女優が「初めて出演するモザイクが薄い作品」というわけです。ちなみに、セルビデオメーカーはセルメーカーとかインディーズなんていう呼ばれ方もしますね。
もちろんメディアがビデオからDVDになっても、この「初セル」という文化は続きます。
無修正AVしか見ないような方からしたら「初セル」なんてどうでもいいものですが、モザイクAV女優のファンからしたら「初セル」は大事件なのです。
ちなみにAVメーカー(レーベル)にはセル系メーカーとレンタル系メーカーがあります。レンタル系メーカーは当然ながら、レンタル版とセル版は同じ内容です。
でも、エスワンなどのセル系メーカーの作品はセル版とレンタル版で内容が違います。レンタル版のほうが時間が短かったりモザイクが濃かったり激しいシーンがカットされていたりするわけです。
蒼井そらの初セル
1998年、小室友里の「ルームサービス」が非常に薄いモザイクで販売されたことが、セル時代の幕開けといわれています。
はっきりいってほとんどマンコが丸見えでした。あまりのマンコが丸見えだったので、「ルームサービス」は10万本以上のヒットとなります。
多くのユーザが、これほどのAVなら300円でレンタルするよりも数千円でも購入したいって思ったわけですね。
この後、徐々にAVの中心がレンタルからセルへ移行していきます。
ちなみに、ルームサービスはシリーズ32作まで続きますが、初期10作品がそのあまりの薄さに捜査当局に押収されました。
その後、2004年、蒼井そらの初セル作品「セル初 蒼井そら ギリギリモザイク 」がまた、10万本を超える大ヒットとなりました。これまでずっとモザイクの向こうにあった大人気AV女優蒼井そらの肛門が丸見えになったことで、ファンが殺到したんですね。
こちらがその肛門。ケツ毛までしっかり写っています。
マンコのほうのモザイクも面積がすごく狭い。
現在では、レンタル系メーカー自体がどんどん下火になっているので、「初セル」なんていう言葉はあまり使われなくなりましたけどね。
こちらは FANZA(DMM.R18) で配信されている初セルシリーズ。